Knabbib/Core 052-1119


星間歴史家として知られるジュリアン=トレイン教授(Professor Julian Trane)は、シリア大学(the University of Sylea)から出されていた特別高等セミナー開催の依頼を受理しました。本日発表された同大学のプレスリリースは、「トレイン教授は、本学所収の資料の調査のために5年間の研究休暇を費やしました。本学としては、教授がキャピタル(Capital)に滞在していることを最大限有効活用したいのです。」と記してます。大学側は、セミナーの開始日時については発表しておらず、教授は数週間以内に到着するだろう、と言うだけにとどめています。


大学の広報官は、トレイン教授の研究内容については明らかにせず、セミナーでは歴史的なイベントの持つ周期的な性質が扱われるだろう、とだけ語っています。


訳注
 トレイン教授は、メガトラベラーの歴史においては168-1120に今回のニュースの発信地であるナビブ(Knabbibi)で逮捕され、逮捕から2か月後の212-1120に、拘置所内で自殺したことになっています。現在(メガトラベラー世界)の内乱と暗黒期(the Long Night)とに似通った点が多い、と指摘したことが、反逆的内容の出版にあたるというものです。
 同書には、「星間文明においては、経済的/技術的要因によって拡大と後退のサイクルが繰り返される。これは、いかなる文化によっても不可避である」との記述もあります。今回のニュースの「周期的性質」というのは、このサイクルのことでしょう。発表したことにより逮捕・拘禁をされるということは考えにくいですが、センセーショナルな内容であることには変わりありません。



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