Inidu/Solomani Rim 193-1119


139-1119に受信。


SuSAG社のイニドゥ(Inidu)広報局は本日、同社のイニドゥ事業を担当する上級職員が解任、逮捕されたと発表しました。帝国外のSuSAG社の工場から帝国内に超能力ドラッグ(psi drugs)を密輸しようとした計画について、執行役員が関与したかどうかの調査を遅らせたためです。帝国法は超能力を強化する薬物について、所有・使用・製造・販売を禁じています。しかし、SuSAG社は超能力ドラッグが違法ではない帝国外では、工場を運営しています。SuSAG社は疑惑に対する公式のコメントは拒否しており、帝国の調査には「完全、かつ全面的に」協力するとだけ述べるに留まっています。


法務省(the Ministry of Justice)はコメントを発表しておりませんが、調査が継続中であることは認めています。


訳注
 イニドゥはコンコルド(Concord)星域にあり、帝国歴425年にはSuSAG社の所有星系となりましたが、426年にイースターコンコルド(Easter Concord)(当時の政治同盟)が帝国に加わった際に、通常の体制に戻りました。ただし、現在でもSuSAGの研究・生産設備があり、政府は事実上SuSAG社に支配されています。
 SuSAG社は化学・医薬品・バイオテクノロジーを専門にするメガコーポで、帝国内外に多くの研究・生産設備を有しています。ソロマニ連合内にも多くの支社がありますが、政治的反発を避けるため、その多くはSuSAG社との関係を秘匿しています。



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