Ushra/Dagudashaag 300-1121


本日、大規模なセレモニーに包まれ、衆人の見守る中、シンシア・イフォジニア大皇女殿下(Grand Princess Ciencia Iphigenia)は、婚約者と御結婚なさられました。


大皇女殿下は、魅力的な白いウシュラ輝絹(Ushran shimmersilk)のガウンとダイアモンドをちりばめたティアラを身に纏い、まばゆいばかりでした。フレイター・ガニディイルシ・リング・シマルー博士 (Doctor Frater Ganidiirsi Ling Simalr)は、シリア大学(University of Sylea)終身教授の正装ローブを纏い、その控えめな深青色は、花嫁のガウンの煌めきとの見事なコントラストとなっていました。


式典は、アルカリコイ家の習慣に敬意を表して、ソロマニの伝統式辞に則って行われました。ストレフォン皇帝(Emperor Strephon)陛下が、花嫁を花婿に引き渡します。出席者の多くが驚いたことに、帝国海軍士官の完全正装でいつになくきちんとした凛々しい様子のルカン・アルカリコイ皇子(Prince Lucan Alkhalikoi)が式典に姿を見せました。また、式典には大皇女の幼なじみであるイレリシュ大公イシス殿下(Archduchess Isis of Ilelish)も姿を現しました。


花婿の父君、クギ・ララギ・シマルー・ウシュラ公爵は伝統的な「付添人」として振る舞われました。シマルー家の他の多くのメンバーも出席し、花婿らを囲んで新郎新婦を祝福しました。


式の後、ストレフォン皇帝陛下はシマルー博士の新帝国皇子即位式を主催されました。続く公式晩餐会において、皇帝陛下はいつになく熱心に、新しい義理の息子に話しかけられました。


「このような、優秀な学者を、すばらしい者を、一族に迎え入れることは実に喜ばしいことである」皇帝陛下は語りました。「ガニディイルシ皇子は我らの帝国に紛れもない貢献を示すことであろう。科学の世界のリーダーとして、様々な立場の人々の代表者として、そして、いつかは皇婿として。私個人にとっても、私は疑いもなく幸せであると言えるだろう。数兆に及ぶ帝国市民にとって、シンシア・イフォジニアはいつかは帝国玉座と為政権とを継ぐことになる大皇女である。私にとって、彼女は我が娘であり、私が愛してやまぬ若き乙女である。それゆえ私は、彼女が、最高の地位を有するべきのみならず、彼女の深く永い愛を受けるべき者と結ばれたことを嬉しく思っている。」


訳注
 公式発表は、365-1120でした。約1年後の挙式と言うことになります。



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