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 帝国海軍広報部のジョリ=マロリー=ハルトビスワナス提督(Admiral Jori Mallory hault-Viswanath)は、14日前に起きたデュリナー大公(Archduke Dulinor Astrin Ilethian)死亡事件の爆発について、海軍が様々な線から調査を行っていることを明らかにしました。「他部門と協力しつつ、我々は全力を挙げて事件の調査にあたっている。ボートの破片の4分の3は回収されており(最大の破片は8500kを越えており、最小のものは200gに満たない。)、徹底的な調査にかけているところである。ボートの整備記録も全てチェックし、デュリナー大公の旗艦サーゴン号(flagship Sargon)の全乗員の審問も終わっている。爆発の前後12時間以内に付近にいたすべての船舶の追跡調査も行った。ただし、テロなのか、大量殺人なのか、特殊な事故なのかについては、まだはっきりしていない」

 暗殺を図った爆発ではないのかとの質問に対し、ハルトビスワナス提督は、その可能性は除去しきれないものの、暗殺を示す直接的な証拠もないと述べています。「それは調査線上に浮かんでいる様々な可能性の一つであり、現在調査中である。たとえ見当外れに見えようとも、あらゆる可能性について調査せよとの命令を上層部から受けている」と提督は語りました。

 爆発事件の犠牲者も回収されたのかとの質問に対し、ハルトビスワナス提督は、細々とした遺品は見つかったものの、大公自身と確認できたものは無いと答えました。不自然ではないかとの質問に対しては、この規模の爆発においては、単独ではっきりとわかるものが残ることは珍しい、と別の当局筋から返答がありました。
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