Urnas/Deneb 319-1117


リャナール条約(Ryanar Pact)とアヴェネル同盟(Avenel Alliancce)との会談は、数週間に渡る努力にも関わらず破談に終わりました。大人口を抱える分裂世界での両「国」は、現実にはアーコロジーの連合体ですが、それぞれ自制に努力しています。当然のことですが、両連合体の間で何らかの合意に達するには、歩みの遅い時間のかかる作業が必要です。帝国の仲裁人であるシャン・ペイヴァン氏(Shan Pavan)にとっても、その手腕が問われる場所でもあります。


ペイヴァン氏は語ります。「本当に意気を挫かれそうになるよ。両連合体ともに共通のイデオロギーによってまとまっていて、相手の言うことは信用しない。もちろん、アーコロジーの間でも様々な意見がある。それらを整理して万人が満足するようにするのは、忍耐力のテストのようなものだ。それは、私のように一生のほとんどを外交官として過ごしてきた者にとっても同じだ。」


リャナール条約とアヴェネル同盟との間の争いは、この星の豊富な鉱石資源を巡る議論に源を発しています。ウルナス(Urnas)はサイズが小さく人口が多いため、土地は貴重です。特に工業水晶やランサナムが豊富な土地ともなれば。


「とはいえ、私はこの問題は解決できると確信しているよ。」ペイヴァン氏は言います。「今は悪く見えるだろうが、両勢力ともにこの件で戦争をする気はないと思っている。数日もすれば交渉のテーブルに戻れるだろう。」


訳注
 固有名詞が多くてなんのことやら分かりませんが、情報が入ったら註を追加します。



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