Chanad/Lishun 312-1117


チャナード(Chanad)の首都ウンバラ(Unwalla)が抗議集団によって封鎖されていた事件は、死者10名、負傷者数十名を出す結果になりました。イラード(Irhadre)のジャクート(jak'ut)がこれまでにない反乱を起こしたことに刺激された集団によるものです。ジャクートはチャナード土着の群小人類種族で、イラードでは奉仕階層(servant caste)の一員です。チャナードはジャカートミハル(jak'aat mihal)として知られる儀式的隷属などの独特の風習で知られており、このような反乱はチャナードでは極めて珍しいものです。


「自然発生的な反乱とは思えない。外世界人はジャクートを『奴隷』だと思っているようだが、ジャクート自身は彼らの位置付けはイラードの人々が生き抜くためには必要なものなのだと分かっている。」とチャナード内務省(Chanad's Ministry of the Interior)のハジェラー・アダラート(Hagelaar Adalat)広報官は説明しています。「ジャクート階層の出身者は惑星の官僚機構の大部分を構成しており、重要な地位の多くも占めている。我々のやり方を理解していない外世界人の扇動でもなければ、彼らは自ら暴力の中に身を投じたりはしない。」


現地で「保証の会(The Warrant)」の代表をしているギャム・ドースト(Gam D'Aoust)氏は政府側の説明を否定しています。保証の会は、リシュン(Lishun)全体に広がる規模を持つグループで、ジャカートミハルに反対しています。「我々は教育のために来ているのであって、反乱を扇動しているのではない。イラードの奴隷、まさに現状は奴隷なのだが、彼らが抑圧者に立ち向かおうと決心したとしても、我々に責任を負わせるのは間違いだ。」


政府による反乱原因の調査が、現在継続中です。



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