Capital/Core 161-1118


宮廷筋によりますと、ストレフォン皇帝陛下はガニディイルシ=シマルー博士(Doctor Ganidiirsi Simalr)を高名なる「矢の騎士団」(Order of the Arrow)の騎士に叙するお考えとのことです。「矢の騎士」は、恒星間問題に関わる研究活動において功績顕著な者に与えられる称号です。シマルー博士は、ウシュラ公爵(the Duke of Ushra)の息子で、大学のコンサルタントとして、偵察局の接触連絡部(IISS Contact and Liaison Branch)に長年勤めており、比較知的種族学(comparative sophontology)において、高く評価されています。


シマルー博士は、120-1118にシリア大学(the University of Sylea)比較知的種族学バナスダン議長(the Banasdan Chair of Comparative Sophontology)に就任の予定です。公式のアナウンスは、本年後半に発表される「叙任録」(the Birthday List)で行なわれることになるでしょう。その後のどこかのタイミングで、シマルー博士の叙任の公式儀式が開かれることになりますが、宮廷筋は、その詳細な日付については述べませんでした。


訳注
 "Birthday List"は、皇帝の誕生日に発表される栄典授与者リストのこと。「叙任録」と訳しましたが、正しい訳語があるのかもしれません。
 なお、ストレフォン皇帝の誕生日は202日です。



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