Banasdan/Solomani Rim 169-1118


169-1118に受信。


今朝、客船の乗客に誤った食事が配膳された原因を調査していた宇宙港の従業員が、ちょっと笑える事件に遭遇しました。「3ヶ月分の物資を受け取りました。注文通りにね」と語るのは、客船マジョルカ号(the passanger liner Majorca)接客チーフのハンフォード・ファルコ氏(Hanford Falco)です。「唯一の問題は、それがハイブ人向けのものだったことです」乗客が乗船して荷物が詰め込まれる前に、コックの一人が乗員用にバクラバ(baklava)を作ろうとしていたので、この間違いに気が付いたのです。そう、何か大変な間違いがあったことなど、ハイブ人の真菌缶を全部開けなくても分かるのです。


宇宙港職員はカンカンに怒りました。不慣れな作業員が、先日到着したハイブ外航船に送る物資と客船に送る物資とを取り違えていたのです。ハイブ船の広報官は謝罪は無用であると言っています。「望んでする場合も、アクシデントの場合もありますが、他の種族のための物資を流用することはよくあることです。これも旅の楽しみの一つですよ」


訳注
 豆の缶詰の代わりに納豆が送りつけられるようなものでしょう。
 "baklava" はユーゴスラビアのお菓子です。



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