Capital/Core 225-1119


コア宙域チェス協会(the Core Sector Chess Association)選手権の準決勝出場選手の一人が、協会に抗議を申し入れました。本年度の最終シリーズに駒を進めた4人のマスタープレイヤーの一人であるレノス=ヘンドリ・マスターソン卿(Sir Lenos Hendri-Masterson)は、協会が競技期間中に卿自身の超能力シールドヘルメットの着用を認めなかったことに異議を唱えています。協会のルールでは、個人用のいかなる超能力機器の使用も禁止しています。(ゲーム中に超能力を使用することは、帝国法にも協会のルールにも抵触します。)プレイヤーが望めば協会から支給された超能力シールドヘルメットの着用が認められていますが、他の機器は禁止されています。


「我々は、機器が適切に機能していることを保証しなくてはならない」と同協会審判部長のジャニス=カルカーン=メイヤーズ(Janis Kalkhan Meyers)氏は語っています。「長年の経験によって、各ゲームの前に技術者がランダムに選んだ機器を提供すれば保証が簡単になるということも分かっている。レノス卿も他の人と同じルールで我慢するべきだ。」


レノス卿のスポークスマンは、卿は自分のものではないヘルメットを使うのでは気が散ってしまう、「馴染みのない機器」を使えばゲームが台無しになる、と述べています。


訳注
 チェスもそうだが、カードゲームとかだと超能力シールド必須なのだろう。そう言えば、トラベラー世界のカジノってどうなっていただろうか。



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