Capital/Core 001-1123


ストレフォン皇帝陛下(Emperor Strephon)は、本日、イリディウム玉座(Iridium Throne)より新年の祝辞を発せられました。第三帝国(Third Imperium)が新たな力を得たことを強調する内容です。


「10年前、私は我らの帝国をまとめ上げ、新たな力と新たな目的観とを与える重要な歩みを進める決心をした。私の立場にあっても、一時にこれほど多くの世界に影響を与える道筋を描こうとすれば、過ちを犯すリスクもまた避け得ない。しかし、私は、刮目に値する成功を得てきたと信じている」


「成功のはかり方には幾つかあるが、比較的平穏な時期を満喫しているということに成功を見ることができよう。問題の発生が未然に防がれていることに気づく者はほとんどいない。しかし、帝国の基礎を異なった方向に向けるような衝撃を起こしかねなかった事件を、この10年の間に少なくとも4つあげることができる。それを防いだのは、高位の貴族から最底辺の人々に至るまでの数十億人帝国市民による献身的な努力である。」


「我らが諸大公、中でもイレリシュ大公イシス(Isis of Ilelish)、デネブ大公ノリス(Norris of Deneb)、並びにソル大公アデール(Adair of Sol)には特別の謝意を表すべきである。いずれもが疲れを知らぬ働きぶりを示し、我らが帝国を守り、力強さを保つことに大いなる成功を収めた。」


「皇族も、大公も、一人では帝国をまとめ上げることはできない。しばしばあることだが、犯罪が犯されたり、危機の最初の兆候が現れたりしたとき、そこにいるのは、個人として生き延び、繁栄を求める以上のことは望まない普通の市民である。しかし、こういった一般市民の行動が、こういった星々への探検が、混沌を放置するよりも封じ込めることの方が多いのである。忠誠、正直さ、自発性といった我らが帝国の理想は、数兆人の帝国市民の中に豊に実り続けているのである。」


「我らが前にあるこのような実例とともに、我らは進み続ける。我らが帝国が永続的な組織であることを知っており、自信と不屈の意志とをもって進み続ける。我々の発明の才能と伝統への敬意とを保ちながら進み続ける。未来へと、誰もが避け得ぬ未踏の国へと、進み続ける」



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