Karin/Spinward Marches 072-1117


政治集会が暴力沙汰になってしまってから、この辺境の星では小規模な暴動が起きるようになっています。カリン(Karin)は第4次辺境戦争(the Fourth FrontierWar)以降軍政にあり、居住者達は海軍のことをよく思っていません。集会を組織したのは現地の圧力団体の連合体で、彼らはスピンワードマーチの関心をカリンの惨状に向けさせようと考えています。「暴力は良くない。」スポークスマンのシャナシュ=デフリータス氏(Shannash DeFreitas)は言います。「我々の目的は啓蒙だけだ。最近の事件については軍事政府に責任がある。」


しかし、事件の報告とは矛盾しています。確かなのは、帝国軍が海軍統治局(the Navel governor's office)を取り囲んで抗議行動をしていた群衆に発砲し、怪我人が出たということです。兵士達は、撃たれたので撃ち返したのだと主張していますが、抗議行動側は自分達が先に手を出したのではなく平和的なデモをしていたろころを兵士達が攻撃してきたのだと言明しています。事件の直後に、兵士達は事件との関与が疑われる容疑者を検挙し、群衆を解散させています。死者は出ませんでしたが、11人の男女が怪我で治療を受けました。


この衝突にもかかわらず、トラベラー協会(TAS)は当面カリンをアンバーゾーンに指定しなおすつもりはないようです。しかし、旅行者は将来似たような状況になるかもしれないので注意するように、と呼びかけています。


訳注
 カリンでは第4次辺境戦争時に海軍が軍政を敷くまで、安定した政権が作れませんでした。民政への移管は予定だけです。



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