Terra/Sol 331-1117


テラ政府(The Terran government)はソロマニ外交官への旅行ビザ発給を拒否し、近々開催予定のリムワード諸国外交会議に出席できないようにしました。テラの当局者もこれを認めています。ビザ発給を拒否されたマデリン=ヘファーニン(Madeline Hefernin)外交官は、何ヶ月も前に申請していたものであり、こんな事になるとは予想もしなかった、と語っています。ヘファーニンは「帝国による不合理な要求に屈服したものだ」としてテラ世府を非難しています。


帝国、ソロマニ連合、アスラン(Aslan Hierate)、はいずれも代表団を会議に送るものとみられており、帝国のリムワード地域にある群小国家も同様に代表を送る模様です。ビザ発給拒否は先のソロマニリム戦争時に帝国が発した、帝国内の世界への訪問が帝国の利害に反すると見なされる場合には入国を拒否できる、という宣言を根拠としている、とテラの当局者は説明しています。ヘファーニンの私的補佐官マークス=ベジーナ(Marcus Vezina)も同様にビザ発給を拒否されています。


帝国・ソロマニ関係に詳しい筋によると、ヘファーニンがビザ発給を拒否されたのは、当地のソロマニ党が開いた幹部会が発表した声明文が理由とのことです。そこでは、帝国の貴族制を「搾取者」と呼び、帝国内での民主化運動への支援を要求していました。テラ当局者はこれらの主張に対するコメントを拒否しており、「ヘファーニン氏へのビザ発給拒否命令は、適切な筋を通じてなされたものであり、多くの人が主張しているような特殊なものではない」とだけ語っています。



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