Ansenz/Antares 328-1117


本日、法務省は、親ジュリアン派(pro-Julian)の暴力的テログループ「ブラックライトニング」(Black Lightning)のリーダーと目されているロデリック=パネイ(Roderick Panay)を逮捕したことを明らかにしました。パネイと共犯者はバドゥマラシュ宇宙港(Badmarash Intersteller Starport)に爆破装置を設置しようとしているところを捕らえらました。同省によると、パネイの目的は「帝国によるアンタレス同盟(League of Antares)自治権侵害増大に注意を喚起すること」だったとのことです。アンタレス同盟は宙域内の半自治星系による小規模な集合体です。各星系は、ジュリアン戦争中にジュリアン保護区(Julian Protectorate)が占領していた地域であったため、特権的地位を得ています。戦争以来、帝国は同盟の自治権を認めています。


しかしながら、親ジュリアン派テログループは、何百年にも渡ってアンタレス当局を悩ませてきました。ブラックライトニングは、最も新参の−そして最も大胆な−グループです。構成員は帝国軍勤務歴がある、同盟出身の人類とヴァルグル人です。ジュリアン保護区は何度もブラックライトニングの行動を告発してきましたが、保護区政府内の一派が彼らの後ろだてとなっているのではないかと推理するアナリストもいます。その真偽はともかく、パネイの拘束は司法省による効果的な一撃であり、アンタレス地域でのブラックライトニングの行動を妨げるのは確かでしょう。



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