Home/Aldebaran 110-1121


会場で続いていた討論の後、書記局(Secretariat)のリベラル派メンバー50名以上が席を立ちました。


ソロマニ党(Solomani Party)リベラル派(Liberal wing)は書記局の本セッションで多くの時間を割いて「ソロマニ(Slolomani)」という言葉の定義を緩和するよう主張していました。


ソロマニの元々の定義は「テラ(Terra)生まれの人類」に限られていました。現在のソロマニ法では、「ソロマニ人(Solomani race)」の全メンバーをカバーする単語として使われており、主としてテラ人の家系を持つ人類種族を意味します。ソロマニ性を確認することができる簡単な遺伝子テストが実用化されています。


書記局のリベラル派メンバーは、法的定義を緩和する法案を通すために協力することで最近一致していました。提案法案では、全ての人類種族に対してソロマニ党に所属する資格を認めています。しかし、新たな協力体制にもかかわらず、議題を書記局に持ち込むという点では限定的な成果しかあがりませんでした。


種族問題委員会(Racial Affairs Committee)は数日に渡り証言を聞きましたが、本件については手詰まり状態のままです。その間に、マーク・チッサノ書記長(Secretary-Genaral Marc Chissano)の支援のもとで、過激派(radical Party factions)は様々な手続き手法を認めさせてしまいました。仮に再定義案が委員会を通過したとしても、可決はほとんど不可能だったのです。


リベラル系代表者達の今回の退出劇は、際限ない過激派の非妥協的態度に対する抗議を示すためのものです。退出がどの程度の期間続くのか、復帰後のリベラル派の戦略はどのようなものになるのか、は不明確なままです。


訳注
 チッサノ氏の書記長就任のニュースは185-1120、リベラル諸派関連については267-1119のニュースと訳注を参照。
 ソロマニとは何か? という議論なので時間がかかるのは無理もないのですが、おそらく、権力争いとかも絡む話なのでしょう。



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